うみかぜ文庫

子どものこと。本のこと。サッカーのこと。

勝ちたい子ども

昨日は勝利至上主義の弊害について書きました。

 

それでも、子どもたち自身は出る試合すべて勝ちたいと思いますよね。勝って、チームメイトと喜び合いたい。そんなの、当たり前のことです。

では、上手い子だけを試合に出して勝ったら、みんなで喜べるでしょうか?

試合に出た子は、「君たちが出ないでくれたから勝てたよ。」

試合に出なかった子は、「自分が出なかったからチームは勝てた。」なんて思ってしまうかもしれません。

きっと、チーム全員で勝利を喜んでいる雰囲気にはならないでしょうね…。

 

最近は「補欠ゼロ」の取り組みをするチームも多いです。あんまり上手くない子でも、試合にきちんと出られるようにします。でも、やっぱり上手くないから、足を引っ張っているように見えることもあるんですよね。

さて、ここでどうするか。

子どもの力を見せつけましょう。いつも一緒に練習している子たちは、チームメイトの得意なこと苦手なことをかなりきちんと把握しています。あんまり上手くない子が、試合で活躍できるようにするには、他の子たちのフォローが必要です。個々の能力を生かすにはどうしたらよいか、上手くない子の良さを引き出すにはどうしたら良いか、子どもたち自身が考え、試合で実践できるようにしてあげましょう。

 

これで本当に勝てるようになるのか。絶対大丈夫!なんてことはありませんが、成績を上げているチームもあるようですよ。

また、自分たちで考えてやっていると、勝っても負けても学ぶことがあり、それに自分でも気付けるようになってきます。

「言われたことをやる」と「言われなければ気付かない」がどうもセットになってしまっているようです。

「自分で考えてやる」と「言われなくても気付く」もセットのようです。

 

さて、今まで子どもに指示ばかりしてきた親たちは、ちょっと困ってしまうこともありますよね。どうしたら自分で考える子になってくれるのか、参考になるおすすめの本がこちらです。

 

池上正さんの「伸ばしたいなら離れなさい サッカーで考える子どもに育てる11の魔法」

 

 

さぁ、いよいよサッカーW杯開幕です。子どもたちには大いに楽しんでもらいましょう。

子どもたちが、世界のトッププレーヤーのゴールパフォーマンスを真似する姿を楽しみにしつつ…