うみかぜ文庫

子どものこと。本のこと。サッカーのこと。

俵万智「たんぽぽの日々」




小さな子供がいるお母さんたちはよく
「自分の時間がないよね」
という話をする。
本当に、自分のためだけに使える時間なんて、殆どない。子供相手にしていたら、手が空いた時には疲れ果てていて何も出来なかったり。

それでも「自分の時間がない」は、ちょっと違うなって違和感感じていた。
私はいつだって自分の1日24時間を持っているし、それを子供に使うことを選んでいるだけなのだ。

そんなことを感じていたいた時に、俵万智さんのこの歌を知った。

「自分の時間ほしくないかと問われれば
自分の時間をこの子と過ごす」


そうなんだよな〜
この歌にはこんな言葉が添えられています。

「自分の時間」という宝物があって、それを子供に奪われていると考えたら、つらくなるばかりだ。むしろ、なんてことない自分の時間を、宝物に変えてくれるのが、子供ではないだろうか。


今、私の横で寝息を立てているリオは、この時間を宝物に変えてくれています。
子供の寝息って、なんて心地よい音なんだろう…
10年20年聞いても飽きないと思う。
でも、あと少しの間しか聞けない。
じゅうぶん楽しんでおこう…


歌集「たんぽぽの日々」にはもう一つお気に入りの歌があります。

「ひざの上に子を眠らせて
短編を一つ読み切る今日のしあわせ」


激しく共感です。
最近のリオ、私の本好きを理解したようで、時々本を持ってきてくれます。

今日は図書館でたくさん絵本を借りてきました。
リオも本好きになるといいな。